観光スポット・施設
石塔をくずした祟り
昔、加賀港に風待ちに入港した船乗りの一人が夜酒を呑んでいて「石の塔は、時化で全部崩れても、一晩中かかって泣きながら積み直す。」という話を聞き、そんな馬鹿なことは絶対にないと言って伝馬船をこいで旧潜戸に行き、船の擢 (ろ) で石塔をすべて崩してしまいました。
その晩、男が宿で寝ていると、わいわい騒がしい声がして一晩中眠れず、夜の明けるのを待って、旧潜戸に行ってみたら、石塔はみんな元のように、ちゃんと積んであったそうです。
やがて男の乗った船は、加賀の港を出るとすぐ大時化に遭い、船は壊れましたが生命だけは助かりました。
船乗りは、石の塔を崩したことを大変後悔し、国に帰り四国からお地蔵様を送ってきたとあり、そのお地蔵様は賽の磧の一番奥に安置されていると伝承されています。